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5.貸借対照表を読む(1)

月次決算の目的は、自社の経営状況の把握です。先月の営業成績・経営成績がどうであったのか、その反省であります。それは、要約するとお金の問題と儲けの問題なのです。欧米のようにその取引が現金決済であれば、このお金と儲けは一致します。しかし、日本は信用経済とよばれ、掛売があり、手形取引があります。これらは、回収・支払のズレを生じさせ、儲けの感覚をずらしてしまうのです。この考え方から、本書を記することにしました。経営者のための月次決算手引書でありますように

貸借対照表を読む

大事な点は、「借方」「貸方」という項目をご理解いただくことと思います。会計事務所で作成する月次の試算表は、「残高試算票」よりもこれら「借方」「貸方」の項目の表示された試算表を作成してもらってください。試算表の「借方」「貸方」の金額は、その月の企業の経営活動を示しているのです。残高は今までの累計に他なりません。

(ア) 本勘定5勘定読む

貸借対照表で一番大事な数値は<受取手形・売掛金・在庫・支払手形・買掛金>の五つの勘定科目です。これら五つは当に商売のすべて、商品に別名といって良い勘定科目なのです。資金繰りがきついとかはすべて、この5勘定の問題なのです。

(イ) 簿記の考え方

では、この5勘定を読みきるいための最低限の簿記の知識を説明します。これ以上の簿記の知識は不要と思います。

試算表の仕組み(表1)

勘定科目 前月残高 借方金額 貸方金額 当月残高
現金 今月初残高 今月入金総額 出金総額 来月繰越
増加 減少

現金出納帳を思い起こしてください。左側は入金、右側は出金です。入金は現金という資産が増加したことを示し、出金は現金という資産が減少したことを示していますこれらを整理するしますと、次のようになります。

簿記の全て(表2)

勘定科目 借方 貸方 資金
資産・費用 増加 減少 運用
負債・資本・収益 減少 増加 調達

(表1)は、現金勘定です。試算表の一番初めに表示されていると思います。現金は資産です、ですから、(表2)でみれば、資産の増加=借方に表示されるわけです。現金による支払は、お金が減ることを意味しますから、資産の減少「貸方」になります。以上のように、資産勘定は借方が増加を意味し、貸方は減少を意味します。逆に債務勘定は、借方が減少、貸方が増加になります。資産とは資産の運用の内容になり、負債・資本とはその調達を意味します。

この考え方を本勘定5勘定に絞ってまとめると、次の通りになります。経営者の方には借方・貸方に注目いただきたいのです。それは、経営活動なのです。

勘定科目 前月残高 借方金額 貸方金額 当月残高
受取手形 前月からの繰越未決済残高 当月回収した受取手形総額 当月決済された受取手形総額 次月へ繰り越す未決済残高
売掛金 先月末まで納品し、未回収の掛売残高 当月納品した売上の内掛売総額 当月回収した売掛金総額回収の成果 次月へ繰り越す未回収残高
在庫 残月末の在庫残高 当月末の在庫残高 前月末の在庫残高 次月繰り越す在庫
支払手形 先月末現在未決済の振り出した手形の残高 当月決済した支払手形総額 当月振り出した手形総額 次月へ繰り越す支払手形の総額
買掛金 先月末現在の仕入債務の未決済総額 先月決済した買掛金の総額支払活動です。 先月掛で仕入総額 次月へ繰り越す買掛金の未決済総額

借方・貸方がその月の企業の活動を示してうりことがお分かりかと思います。

それでは、売掛金を回収した際の簿記を考えて見ましょう。
売掛金の当月回収=資産(売掛金)の減少=売掛金は貸方にきます。現金で集金したとしたら、借方(資産の増加)は何かと言えば、現金が増加していることになります。従って、これを簿記上の「仕訳」という処理で示すと、次の仕訳になります。



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  • 売上の計上は、納品時に計上されます。現金で回収したときでも、請求書を発行したときでもありません。この正しい処理が、キチンとした月次決算に結び付けられます。その際の仕訳は次のようになります。
    (借方)売掛金 (貸方)売上
  • 売掛金の回収時の仕訳は次のようになります。
    (借方)受取手形 (貸方)売掛金 手形で回収した場合
    (借方)現金 (貸方)売掛金 現金で回収した場合
  • 回収までの日数
    納品 = 請求 = 回収(手形 )= 現金化
    3/21 4/20 5/20 8/20

3月決算であれば、税務署申告納税は5月末になりますから、商品代金が現金化される前に、儲けの税金を支払うことになります。
現金化される前に税金は支払うということになります。

∋兎の計上は仕入れた時

  • 支払と仕入のずれ 売上の場合と同様に、仕入れた場合の支払いも仕入とその支払のずれの問題があります。売上債権と仕入債務の金額のバランスこそが、資金の一切を左右する要因といえます。
  • 支払までの日数が一般的には次のようなケースが考えられます
    納品 = 請求 = 支払(手形)= 現金支出
    3/21 3/末 4/末 7/末
    仕入れた時 (借方) 仕入 (貸方) 買掛金
    手形振出 (借方) 買掛金 (貸方) 支払手形
    手形決済 (借方) 支払手形 (貸方) 現金預金

    ここでのポイントは、売上から現金入金までのサイクルと、この仕入に関しての仕入から現金支出までのサイクルが、その企業の資金繰りを規定するといえます。

これら各勘定科目の集計 = 試算表 = 決算書
これら勘定科目を科目ごとに、借方貸方それぞれに集計したものが、試算表とよばれます。その意味では残高よりも、この借方貸方に意味があります。その月の企業の経営活動が、借方貸方に現れているといえます。試算表は、この意味から、月次の決算書であります。売上の状況・回収の状況・仕入の状況・支払の状況・人件費の状況・借入金の返済状況等が一覧表でみることが出来ます。その意味では、非常に重要な表になります。経営者が毎月、早期に検討しなければならない月次の決算書であります。

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