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相続はなぜもめるのか?

笑い話ですが今まで扱った相続の仕事でもめなかったのは、一回だけです。「それは、お子さんが一人しか居なかったケースです。」

兄弟仲良くは、親の願いです。しかし、仲の良かった子供たちがどうして財産をめぐって争うのでしょうか。

たくさんの原因があると思います。

  1. 家父長制の崩壊・均等相続
    前回書きました、家父長制は長子相続と決まっていました。これは徳川時代に原型ができ、もともとは将軍の世継ぎを決める考え方であったそうです。

  2. 「イエ」の崩壊
    もともとは農耕中心の日本が、資本主義が高度化していく過程で出てきたのが「出稼ぎ」です。田舎にいても食べるものが出来ないから町に出て仕事を探す、それは家族が別に住むという状況を生みました。同じ屋根の下に住み、一緒に食事をし、話をして家族を維持していくと言う原初的な有り様が変わったのです。意識が変わったと思います。父親の権威が崩壊していく過程、果ては低年齢犯罪と言った問題は、この家族の問題ではないでしょうか。

  3. 財産の不平等性
    不動産をたくさん持っていても、同じ財産はないわけです。共有で相続すれば平等かもしれませんが、代が変わっていった場合を想定すると問題を後に残すだけのような気がします。子が三人居たら三分の一ずつになりますが、次の代で子供がそれぞれ三人ずつ居たら九分の一ずつ、次の代では二十七分の一、といった所有割合になります。有効活用しようという考え等は起きてきません。不可能でしょう。

  4. 教育の不平等性
    長男は後継ぎなのだから、大学は出ておかなければならない、次男は高校で充分、といった考え方が昔の考え方だったと思います。大学に行くためには、文系でも600万円以上かかります。医学部ですと、その十倍くらいの教育資金が必要になります。その教育資金を受けて学歴なり、資格なりを取得した子とその他の子はどうでしょうか。この不平を口に出すのは、次男でなく次男のお嫁さんが言うことが多いのです。「お兄ちゃんは大学まで出してもらったけど、俺は高校しか行かせてもらえなかった。だからその分、相続財産は遠慮してよ。」と言い出すわけです。

  5. 残された配偶者の寂しさ
    長男と同居しているおばあちゃんは、おじいちゃんが亡くなってから、暇に任せて長女の家他子供たちの家に遊びに行きます。一緒に暮らしている長男夫婦と仲が悪いわけでもないのですが、他の孫の顔も見たいし、「良いおばあちゃん」になりたいからです。そこに行ってどんな話になるでしょうか。長男の話・長男のお嫁さんの話は必ず出ると思います。どんな話し方をするでしょうか。「お兄ちゃんのお嫁さんは、私が嫌いでね。料理は若い人向けに作るし、私をいじめるしね。あんたが一番良いよ。」、どこの家に行ってもその家のお嫁さんを誉める、長男夫婦を悪く言う、そのことによってその家で大事にされるからです。おばあちゃんが亡くなったとき、この不満は爆発します。「お兄ちゃんたちは、おばあちゃんをいじめたのだから、今回の相続は辞退してよ。」と。

  6. 見合い結婚と恋愛結婚
    子供が自分の結婚相手を自分で選ぶ恋愛結婚、昭和30年代はこの比率が30%であったと言います。その他の70%が親が相手を決める見合いであったわけです。世の中の経験が少ない若い人が終生の相手を探す、離婚率が上がった今の時代、もう一度見合い結婚を見直してもよいと思います。

  7. 相続人は家族の代表選手
    遺産分割の話し合いは実家で行われることが多いのですが、その席では各相続人が、その家族の期待を一身に受けて参加しています。どれくらい財産を獲得して帰って来るか。年齢的に考えると、親の相続は丁度子供(孫)たちが高校・大学に行く年齢です。おじいちゃん76歳、父50歳、子供20歳と18歳、お金がかかります。一銭でも多く獲得できるか、その獲得額によって子供の親への尊敬も変わるかもしれません。たくさん土地を所有していたのであれば、私たち(孫たち)の将来住む土地ももらって欲しい、そんな考えもまんざら否定は出来ません。分割協議は一般的には日曜日に本家に集まることになります。平均的には5〜6回の協議でしょうか。最後に協議書に署名押印します。この5〜6回の兄弟げんかに我慢すれば子供たちの尊敬を得られると考えれば、もめるのも当然と考えられます。


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